W不倫が招いた取り返しのつかない後悔と懺悔

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2018.10.10

子どもを巻き込んでしまった..(福岡県 女性/26歳)

福島県に住むCさんは、夫と子どもの3人暮らし。
夫はサラリーマン。家庭には協力的ではなく家では脱いだものも放りっぱなし。週末のゴルフのことしか考えていないような人です。

Cさんはパート。真面目でパートといっても任されればミス無くこなすため、何度か上司から正社員登用の話しを持ちかけられたそう。けれど、子どもが中学に上がるまではこのままでいようと決めていたので、やがてパート働きのまま仕事をたくさん抱え込むことになっていきました。

4歳になる息子は近所に友だちができたこともあって、友達がやってるサッカークラブに入りたいとせがみます。

「かわいい息子に言われたらやってみたいということはやらせてあげたくなるんですよね」
忙しいパートの合間をぬって通わせ始めたサッカークラブでしたが、息子がうれしそうにコーチが褒めてくれたことを満足げにCさんの足元をぐるぐると回る姿を見て、特別な思いが満たされたようでした。

息子は、優しくてひたむきにサッカーを教えてくれるコーチのことを信頼していました。
パートと家事に追われる日々に追われていたCさんにとっては、子どもの満足げな笑顔がある、それだけで満足だったのだそうです。

Cさんはコーチの外見を他のママ友のように「かっこいい」とは思ったりはしませんでした。全ては息子ためだから、息子が喜べばうれしいし、それがCさんの元気を作っているのだと思っていました。

「夫婦は仲が良かったし、コーチと不倫している奥さんの話しってよくあるじゃないですか。まさか自分がそんな恋をするって思ってなかったんですよね..」
こんなCさんでしたが、不倫のはじまりはいつも突然の雨のように降りはじめます。

その日もパート先でたまたま請けた客先からのクレーム。
客:「あんたはね、どうせ女だから仕事なんて辞めたっていい位に思ってんだろうけど、こっちはね、」
Cさん:「とんでもございません。大変申し訳ございません。」

こんなやりとりをする間にも、自分のミスを棚にあげて呑気に帰宅する社員。
連日の残業にも関わらず、繰り返される新人社員の発注ミス。桁間違い。誰も救ってはくれない。全部尻拭い。そんな日々にストレスの溜まる思いでした。

(また今日もお迎えが遅くなる..)
(家に帰ってもパパはわたしの話しなんて聞いてもくれない。でもパートを続けないと生活のやりくりもできない…)

心がキュゥ..と締め付けられるような思いでした。そんなとき、

「◯◯くんのお母さん、がんばりすぎですよ!愚痴ならいつだって聞きますよ!」
サッカークラブのお迎えの帰り、コーチに呼び止められて言われたひとこと。その無邪気な笑顔と優しい言葉に、いつもの疲れが溶けていってしまうような気持ちに変わりました。

子どものためといつも思っていたCさんにとって、ここで安易に好きになろうとしたわけでもないけれど、
でも確実にコーチに対して自分の心は甘えられる場所を見つけたようで、あの優しさに会える時間が特別な時間に変わっていくのでした。

次第に、それはママ友がいない間だけ特別な空気をつくり、
コーチの力強い手に引かれて、自分だけの浮ついた思いは「ひとつの秘密」だったのに、二人の秘密に変わっていきました。
夫と息子がいない時間、ホテルでたった一度だけ、関係を結んでしまったCさん。

「あの時なんで軽率だったんだろう。我慢出来なかったんだろうと思います。」

Cさんは我に返りました。どんなに引き返してすぐに辞めても、してしまったことは自分の中で取り戻せず罪悪感に押しつぶされそうになりました。そんなひた隠しに罪悪感と戦うCさんをよそに、サッカークラブのママ友の間ではたちまち噂になってしまいました。
あんなに息子が好きだったサッカークラブをやめさせることになり、Cさんは引き返せない後悔の苦しさと子どもから笑顔を奪ってしまった辛さと今はずっと向き合わなければならない日々を過ごしています。

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