最後に
一昔前は、仮面夫婦になっても離婚をしない理由を調査すると
・経済的な理由/現在の生活水準の維持。
・子供への影響を考慮して。
・離婚手続きが面倒で先延ばしにしているだけ。
などの理由に「世間体」や「周囲への影響」が加わっていることがほとんどでした。
しかし、最近の調査では上記以外にも
・義両親を含む、親の介護問題。
・自身の老後の心配。
・生活環境による経済的な理由。
など、社会問題と直結した理由が増えてきています。
これは、当人同士の意思というよりも、生活を維持していく上でやむ得なく…という事情があるようです。
もちろん、夫婦円満であればそれが一番ですが、中には「仮面夫婦でいる事がベストな夫婦関係」と回答した人達も複数いるため、一概に全否定はできません。
夫婦としての愛情は希薄になっていたとしても、生活共同者として信頼関係を維持継続できれば、それはそれで一つの形でしょう。
一見すると男性側の身勝手な理由ばかり目立つような気もしますが、そこには「男性の方が孤独に弱い」という本音も見え隠れします。
これから先の日本は、さらに深刻な高齢化社会や格差の拡大、社会保障の財源問題など課題は山積みです。
その中で「何が夫婦にとってベストなのか?」と同時に「本人自身にとって何が幸せなのか?」を真剣に考える必要があると言えます。