仮面夫婦を続ける夫の本音

カテゴリ:離婚
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2019.4.9

普通に考えるなら、愛情も希薄になり夫婦関係が破綻しているのであれば離婚をした方が良いのでは?と思うでしょう。
それにも関わらず、離婚をせずに「仮面夫婦」を続けている人達には様々な理由があります。

ここでは、仮面夫婦を続けている男性側の本音を中心に見ながら、その経緯や今後の課題について考えていきたいと思います。

仮面夫婦になったきっかけ


仮面夫婦に陥るパターンは様々ですが、ここでは相談を寄せられた内容から特に多かった内容を紹介します。

(1)妻とのセックス

お互いの愛情を確かめ合う行為であるはずのセックスが、逆に負担に感じるようになり、次第に妻から距離を置こうとする夫がいます。
その理由に
・毎晩のセックスが妊活目的の単純作業になってしまい、苦痛に感じるようになった。
・妻の体型の変化に滅入ってしまい、性欲が湧かなくなってきた。
・妻の方からセックスを拒むようになってきた。

などが挙げられます。

夫婦としてのコミュニケーションが希薄になると、それは仮面夫婦の兆候です。
自然と相手を避けるようになり、日常生活においても必要最低限の関わり以外を持たないようになっていくと、浮気に繋がる事も。

中には既に「結婚2年で妻に対して気疲れをするようになり、浮気相手を作った」と匿名で回答した男性もいました。
夫婦生活以外は特に大きな問題がないため、妻側も「顔を見ればわかるけど…」と黙認している例も少なくないようです。

(2)夫の単身赴任

生活環境の変化も仮面夫婦に陥るきっかけになります。
夫婦が離れて暮らすことは、本来なら歓迎される話ではないでしょう。
物理的に距離が離れることは、夫婦関係だけで無く根本的な人間関係にも良い影響は与えません。

実際に離れて暮らしていると、夫としては家族のために仕事を頑張っているつもりでも、その気持ちが伝わっていない事が多々あります。
次第に妻は「夫は家族に無関心」と思うようになり、すれ違いが生まれるきっかけになります。

また、離れて暮らす事で各々の生活ペースが出来上がってしまい、いざ、自宅に戻ってもなんとなく落ち着かない…という事にも。
実際に2年周期で転勤を繰り返す夫に着いていけず、妻の提案で子供の小学校入学を機に別居生活を開始。
次第に離れて暮らす事が当たり前になり、家庭を壊さなければ後は自由…という暗黙のルールが出来上がった事例もありました。

日常生活はお互いにパートナーの目の届かない環境にいるため、楽といえば楽な生活スタイルになりますが…。
自由に使える時間が多い分、信頼関係や自制心が強く無いと、生活態度や交友関係などで箍(たが)が緩んでいく傾向があります。

(3)価値観の変化

結婚前は阿吽の呼吸のようにぴったり息の合うカップルだった二人も、結婚生活を続けていくにつれて、価値観の変化が生まれてきます。
それ自体は自然な話なので良いも悪いもありませんが、時にはパートナーの変化を受け入れられないケースも。
具体例としては
・金銭感覚の相違。家計の優先順位や資産運用についての意見の違い。
・子供の教育方針について意見の相違。
・パートナーの新興宗教への入信/自己啓発セミナー等への入会など。

日常の生活態度等で気になるところがあれば、お互いに修正をしていけば良いだけなので、それほど大きな問題にはなりません。
しかし、考え方の根本に相違点が生まれてしまうと、意見を擦り合わせる事は現実的にはかなり難しい問題になります。

特に家計や子供の問題が関わってくると、お互いにより良いと思った意見がぶつかります。
建設的な話し合いになればよいのですが、冷静さを欠いて相手の人格を否定するような言動や態度になってしまった例もあります。
そうなると「これ以上は話をしても無駄」と考えるようになり、仮面夫婦になるきっかけになります。

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