プライベートな連絡方法を断つ
別れを宣言しても、社内不倫の場合、文字どおり「社内」という身近な空間に相手がいるため、つい、挨拶や世間話など、仕事以外のコミュニケーションを取ってしまいがちです。
とくにメールやLINEは直接会って話すわけではないため、「LINEぐらい、まぁいいか」と基準が甘くなりがち。しかし、別れた後のナーバスになっている心理状態においては、「元気?」「寒いね、風邪引かないようにね」といった、さりげないメッセージを交わすだけでも、元の不倫関係に引き戻すトリガーになりかねません。
そこで、業務上必要な連絡はともかく、プライベートでの連絡が取れないように、スマホの連絡先リストから、彼のLINEやショートメッセージの連絡先を削除してしまいましょう。例え、覚えていたとしても、再登録するプロセスが少しでも多ければ、彼にメッセージを送りたいという気持ちを思い留まらせることができます。
自分から連絡することはなくても、彼からちょくちょく連絡がくる場合も要注意です。
「プライベートな連絡はしないで」とはっきり断っても、何気ないメッセージを送ってくる場合は、アカウント情報を変更するか、思い切って彼をブロックしてしまいましょう。
やりすぎのように感じるかもしれませんが、社内不倫の場合は、それぐらいしなければ想いを断ち切ることはできません。
また、FBやLINEなどのSNSも、彼の投稿がタイムライン上で見られないように「非表示」に設定します。
彼の行動をタイムライン上で目にしてしまうと、「このお店、誰といったんだろう?」「新しい彼女ができたのかな?」などと妄想が膨らみ、社内で会ったときに「昨日の夜は何してたの?」と聞いてしまいそうになるからです。
できれば、スマホやPCそのものからしばらく距離を置いたほうが良いでしょう。
物理的に彼と会えない状況をつくる
勤務中、彼に対してビジネスライクに接することは、それほど難しくないでしょう。
上司や同僚など周りの目もあるため、彼も、よそよそしいあなたに対して必要以上にベタベタしてくることはないはずです。
注意しなければならないのは、勤務後です。せっかくプライベートでの連絡を絶っていたのに、仕事が終わった後、彼から「打ち合わせがてら一杯だけ飲みにいかない?」と声をかけられ、アフターファイブの開放感からOKしてしまい、お酒も入って冷静な判断ができなくなり、そのままズルズルと……という人が多いのです。
そうしたミスを防ぐためにも、勤務後は、物理的に彼と会えない状況をつくってしまいましょう。
彼への気持ちが残っているうちは誘いにのってしまいそうになりますが、物理的に無理なら断らざるをえません。
たとえば「習いごと」はスキルアップにもつながり、一石二鳥なのでオススメです。断るときにも「習いごとがあるから」と、よどみなく言葉が出てくるでしょう。
おすすめの習いごとは、仕事でのスキルアップを狙える外国語やパソコン、資格取得など。茶道、華道、書道といった「道」を極めるものも、乱れた心を落ち着かせてくれます。
音楽が好きなら、ピアノや和太鼓、ボイストレーニング。体育会系ならヨガ、ダンス、トランポリンなども良いでしょう。
とくに体を動かすことには、ストレスを発散するだけでなく、気持ちをポジティブにしてくれる効果があります。
運動が苦手なら、最近話題の「マインドフルネス」とよばれる瞑想系のメンタルトレーニングも、前向きな気持ちを保つのに効果的です。
今まで、彼と会っていた時間が空いてしまうと、その時間帯に彼の存在を思いだして苦しくなることがありますが、習いごとを始めることによって、彼と会っていた時間に彼を思い出さなくなるというメリットもあります。
スキルが上がれば、自己評価も高まり、仕事で彼に依存していた部分も、自分の力でクリアできるのだという自信が持てるようになるでしょう。
もし、勤務後だけでなく、勤務中に彼が視界に入るだけで気持ちが揺らいでしまうという場合は、思い切って信頼のおける上司に相談するのも手です。
彼のキャリアに傷がつかないように、配置換えをお願いするのです。彼と物理的に離れることができれば、気持ちも次第に落ち着いてきます。