苦しくて、切なくて、最後は後悔もした…
だけど、不倫を誰になんと言われようと、上司との社内不倫は私の人生にとって大切な恋愛でした。
「既婚者との不倫でこんなに人を好きになることは、後にも先にもないだろう」
不倫をどんなに正当化しようとしても、心の底から「正しい」と思えたことなんて一度もありませんでした。罪悪感を抱えて傷ついて、親友だと思っていた友人も離れていきました。
それでも不倫相手の上司と二人で過ごす時間は、相手に癒やされて、愛されている実感があって、ただただ幸せだったのです。
その時はまだ、それが「恋」だとは気づいていませんでした。
この記事では私が職場の上司と不倫をしたキッカケから彼と別れるまで社内不倫で経験した事を実体験でお伝えしていきます。
不倫相手との出会い
不倫相手との出会いは、約10年前の当時、私は22歳でした。新入社員でOLとして働いており、まだ仕事にも慣れず、学生気分も抜けていなかった頃の話です。
ある日、職場に30代前半のEさんが私の上司として異動してきました。
その上司は既婚者で小さな子供が二人いて、奥様も社内で美人と噂されるような絵にかいたような「幸せ家族」という印象でした。
この頃はまだ私は、既婚者で、さらに上司と社内不倫をするなんて想像もつきませんでした。
社内不倫のキカッケ
上司のEさんが異動してきて、職場にも馴染んできた頃、仕事終わりにEさんから「今日予定ある?呑みに行かない?」と声をかけられました。
特に予定もなかったので一緒に食事へ行くことにしました。この時はまだ上司に特別な好意は抱いていませんでした。
上司との食事では、二人きりで語り合うような機会はなかったので、はじめは少し緊張していました。
でも、話してみると一回り以上の歳の差を感じないほど心地よく、私たちは意気投合しました。
当時、私はバンド活動をしていて、Eさんも音楽好きということも知り、作曲した曲をウォークマンで聞いてもらいました。
Eさんはその曲と私の歌声をとても気に入った様子で、「明日の外回りでも聴いていたい」と言ってくれました。
私はそれがとても嬉しくてウォークマンごとEさんに貸すことにしました。
その帰り道、私の心は踊っていて、その時にはもう自分の気持ちを認めていました。
「私はEさんのことを好きになってしまった。恋している。」
と…。
でも、その時は、彼は既婚者だし奥さんもいるので社内不倫なってしまう。相手にされるわけがないし、私が上司を勝手に好きでいるぶんにはいいだろう、と思っていました。
社内不倫の始まり
次の日、仕事中にEさんからメールが届きました。
「ウォークマン充電切れて悲しい…!」
たったそれだけなのに私は心が躍るほどになっていました。
それから数回、仕事終わりに二人で食事へ行き、あるプロジェクトが無事に成功した夜、打ち上げの帰りにEさんに誘われて散歩をしました。
お互いお酒も入っていて、人目の少ない道を歩いたとき、酔った勢いでさりげなくEさんの肩に、自分の肩を寄せました。
すると、彼は無言で私を抱き寄せたのです。
そしてゆっくりとキスをしました。
「しあわせ…」
Eさんも私のことを想ってくれている、と。