新しい出会いを探す

社内不倫に限らず、失恋のいちばんの特効薬は「新しい恋人をつくる」ことです。
「男性は別名保存、女性は上書き保存」という言葉をご存知でしょうか？
これは恋愛における男女差を表す言葉で、男性は過去に付き合った女性一人ひとりの思い出をいつでも思い出せるように「別名保存」してしまっておくけれど、女性は新しい恋人ができると、まるで「上書き保存」でもしたかのように、過去の男性との思い出を忘れてしまうという傾向を示しています。
もちろん、「忘れる」といっても、記憶喪失のように忘れてしまうのではありません。
ただ、「彼を好きだった」という客観的事実として思い出すことはあっても、かつてその彼に対して感じた「恋しい」「愛しい」といった感情は無くなるといったほうが近いかもしれませんね。
こうした傾向は、生物学的にみても理にかなっています。タネをばら撒きたいという本能を持つオスは、過去に関係したメスにいつでもアプローチできるよう、かつて、そのメスに対して抱いた感情をすぐに呼び起こせるようになっているのですが、子供を産んで育てるという本能を持つメスにとって、そうした感情は無用です。
そればかりか、過去に関係したオスたちにわが子を狙われるというリスクを高めるだけなのです。
こうした傾向からも「新しい恋人をつくる」という方法は、社内不倫を辞めたい独身女性がその苦しみから抜け出すのにも、かなり効果的といえます。

そうはいっても、不倫の彼への想いがあるうちは、他の男性に目を向けることは難しいでしょう。
無理をして他の男性とデートしたところで、彼と比べてしまい、落ち込むか、彼への想いがいっそう強くなるだけで逆効果。「他の男性にもいいところがあるはず」と頭で理解していても、心がついていかないのです。

そこでおすすめしたいのが、「出会い」を目的としない男女の集まりに参加することです。
例えば、登山サークルやスポーツのクラブ、「朝活」などの勉強会、ボランティアなんかも良いでしょう。
そうした集まりなら、「新しい恋人を探さなければならない」というプレッシャーを感じることなく、気軽に参加できます。
参加している男性たちも、あなたに自然体で接してくれます。そして、みんなで一つの目的を共有し、互いを理解するなかで、男性たちの良いところを発見するはずです。

例えば「Aさんは面倒見がいいな」「Bさんは教えるのが上手」「Cさんはぶっきらぼうだけど、見えないところで気を使ってくれているな」など。
これらは、男性を「恋愛対象」としてではなく、一人の人間としてみるからこそ、気づけることです。
そうするうちに、彼以外の男性にも素敵な部分があるのだということを、頭で理解するのではなく、実感として心で感じられるようになります。
また、自分は、どんな人といると居心地がいいのか、どんな人だと尊敬できるのかも見えてきます。そうして自分が望んでいるものが明確になると、今の不倫の彼との関係に魅力を感じなくなります。
いつの間にか、新しい出会いにも積極的になっているでしょう。

まとめ

ここであげた5つのことを行っても、彼への想いが断ち切れずに、苦しみが続く場合は、最終手段として「職場を変える」という方法があります。
あなたが覚悟できるなら、遠方への転勤を願い出てもいいでしょう。転勤することが難しければ、人生を仕切り直すつもりで「退職」の決断を。
今までのキャリアや人間関係など、失うものは大きいですが、そこは「不倫」をしていたことの代償だと思って。退職を機に引っ越しをして、仕事も生活環境も一新すれば、きっと明るい未来への第一歩を踏み出せるはずです。