セックスレスハラスメントにならないためには?
先述の通り、セックスレスハラスメントは「正当な理由もなくパートナーとのセックスを拒否し、相手を傷つける行為」。
ここで大事な点は、お互いにペースを合わせ理解を深める事です。
では、セックスレスハラスメントにならないようにするには、具体的にどうすると良いでしょうか?
(1)疲れている時は軽いスキンシップやマッサージでコミュニケーションを図る
疲れが酷かったり、眠気が強い時は無理にセックスの要求をせず、軽めのスキンシップに留めておくのも一つの方法です。
軽めのキスや添い寝をするだけでも、相手に気持ちを伝える事ができます。
また、見よう見まねのマッサージでも、大切なパートナーからの気遣いはとてもありがたいものです。
可能であれば時間を短縮した「ショートセックス」を挟むのも効果的。
長期間「レスの状態」に陥らないように、かつ、お互いに負担にならないように相談をするとよいでしょう。
配慮のある言動や行動は、最高の気遣いになり円滑なコミュニケーションを図る事につながります。
(2)機能不全がある場合は、ちゃんと話し合う
機能的にセックスが上手くいかない理由として、男性の勃起不全、女性の不感症。
不妊の原因に関しては双方に可能性があります。
この時に「自分は悪くない!」という態度は取らず、夫婦の問題として真摯的かつ建設的に話し合う姿勢が大事です。
病院の受診や生活習慣の改善はもちろんの事、場合によってはカウンセラーに協力して貰うのも良いでしょう。
デリケートな話になりますが、どうしてもセックス不全がある場合は、大人の玩具やローション等を使うのも方法の選択肢の一つ。
その際に、相手に無理強いするとセックスレスハラスメントになりかねないので、あくまでも話し合いの上、相手の同意を得て使う必要があります。
(3)浮気がセックスレスの原因の場合
浮気の可能性がある場合、一人で悩んでいても解決はしません。
また、当事者同士で話し合いをしても解決する事は少なく「今日も拒まれてます 〜セックスレス・ハラスメント 嫁日記〜」でも、話し合いは泥沼化しています。
(作中では浮気相手の女性が曲者で、本妻である作者の方が翻弄されています)
この場合は、大至急、専門家に依頼するべきです。
浮気の疑いがある…という段階では探偵社に。
浮気相手が明確にわかっている場合は弁護士に依頼する事が第一選択になります。
浮気問題は長引けば長引くほど、当事者も周囲も傷が深まります。
多少、痛い思いをしたとしても即日に解決するぐらいの姿勢で対応した方が、傷は浅くすみます。
最後に
セックスレスハラスメントは、モラハラやパワハラと同様に、加害者側に罪の意識がない事が多いです。
また、加害者側は優位な立場に立って相手を支配しようとしたり、相手の気持ちだけでなく実生活もコントロールしようとします。
(こういう人に限って、相手を支配するコミュニケーションが上手かったりします…。)
被害者側も「もしかしたら、自分の方が悪いのでは?」と思い込み、悩みを抱え込んでしまう事が多く見受けられ、問題が表面化しずらいのも特徴です。
もし、パートナーにセックスを拒まれる事が多く、その際に傷つく態度や言動が多い場合は、一人で悩まず冷静になって専門家に相談してください。
(例え信頼できる友人知人であったとしても、安易に相談するのはオススメしません。
特に異性の友人知人に相談する事は厳禁です。作中でも不要なトラブルに発展しています)