「あなたと一緒にすごせるなんて、夢みたい」

会社の先輩とのエピソードです。
会社携帯で仕事のやり取りをしている中で、雑談を交えることが多くなり、仕事以外の連絡用にと、個人の携帯番号を教えてもらったところから始まりました。
仕事帰りに待ち合わせて食事をしたり、家まで送っていってもらったり、毎日電話をしたり。

「あなたと一緒にすごせるなんて、夢みたい」
仕事終わりに、わたしの家まで車で送ってもらっている時。信号待ちの間に、彼がぽろっと呟いていました。
「会社で、かわいいなと思っていた女の子と、ごはんに行けて、一緒に過ごして、今こうしてとなりにいるのが信じられない」

わたしなんて大した人間じゃないのに、そんな風に思ってくれるんだ、というのが驚きでした。
特別感と、本気と感じる度合いはリンクしているんじゃないかなと思います。

女性経験の少ないことがわかったとき

これも、０２.で書いた会社の先輩とのエピソードです。
「わたしの他にも、結婚してから、他の女性と2人でご飯に行くことありましたか？」と聞いたら、全くない、と。
結婚する前も、大学生の時に今の奥さんと出会って付き合いはじめてから、他の女の子と2人で出かけたことはない。と言うのです。
「もちろん浮気もしたことないし。こんな気持ちになるのも初めてで。結婚する前にあなたと会えていたらよかった」とも。

この人は遊びで恋したことはないんだ、とわかり、わたしへの思いも、本当の恋なんだ、と感じました。
その人とは結局キスもセックスもしなかったんです。その前に不倫をしていたとき、友人にひどく叱られて、もうしない、と約束したすぐ後だったので、体の関係にはならないようにしていたのです。

「わたしがもし、1年後もあなたのことが好きだって言ったらどうしますか？」
夜に電話をしている時にそう聞いたら、「その時は、離婚してあなたと結婚する」とこたえてくれました。
嬉しくて、携帯で、その日から1年後のカレンダーにメモまでしました。

でも、すぐにその答えが怖くなってしまいました。
相手には生まれたばかりの子供もいて、もし本当に離婚したら、その子がかわいそう。キスもセックスもしていない今だったらすぐに断ち切れるんじゃないかと思い、次に会う予定だった前日に、やっぱりもう会うのはやめましょう、と連絡をして、その人との関係は終わりました。

自分のことを追いかけてくれる、リクエストにこたえてくれる、会いたい時に会ってくれる。
何よりセックスなしでそこまでしてくれる、というのことに本気を感じました。