倫理的なボーダーラインとは?
1)法を犯さなければOK!…では無い
法律上問題にならない話でも「倫理」という価値観で見ると話は変わってきます。
倫理とは「道徳」「モラル」「マナー」とも表現され、物事の善悪を判断する基準です。
例えば、満員電車で座席に座っている時に、正面に高齢者や妊婦さんが来た時。
法的には席を譲る必要はありませんが、一般的な価値観を持っていれば自然と一声かけるでしょう。
同じように、婚姻関係の有無や権利の侵害等を考えなくても「社会通念に反する行為」は倫理上、問題があると言えます。
一線を超えていなくても頻繁にパートナー以外の異性と食事をしたり、頻繁に連絡を取り合うような行為は、法的に問題がなくても褒められた行為ではありません。
訴えられる事は考えにくいですが、また別の問題が発生する事は安易に想像ができます。
相手に嘘をついたり、意図的に気分を害する行動を繰り返す人は、人間関係の基本的なところがわかっていない証拠。
例え法的に自由恋愛を認めている…からと言って、法を犯さなければ何をしても許されると考えるのは軽率です。
法的な判断基準はあくまでもトラブルが起きた時の解決策を見出す材料。
トラブルを起こさないためにも、社会通念を元にした倫理観もボーダーラインとして考えるべきでしょう。
賛否はあれど、現在の日本は一夫一妻制です。
不貞な行為の判断基準も「相手の権利を侵害した」という点を根拠にしています。
結婚前のカップルであっても、これに準じるのが日本の社会通念としては妥当でしょう。
2)倫理上の問題行動
法的な拘束力はありませんが、一線を超えていなくても問題となる行動の例として…
- パートナー以外の特定の異性と頻繁に連絡を取っている
- 別れた後でも元恋人と定期的に連絡を取り合っている
- キャバクラ/ホストクラブを頻繁に利用している
- 出会い系サイトに登録している
- 相手の行動を過度に制約する/過度に放任する
が、挙げられます。
人によっては「別にそれぐらい構わないでしょ?」と感じるかもしれませんが、同時に深刻に捉える人もいるのも事実。
これらの行動はお互いの信頼関係を大きく傷つける可能性があるので、心当たりがある人は注意が必要です。
最後に
「浮気」「不倫」のボーダーラインは、法的な見方と倫理的な見方で判断基準が異なります。
しかし、法的には問題にならない行為の範囲だったとしても、相手の気分を害したり、周囲に迷惑をかけた事に関しては相応の責任を取る必要があります。
婚姻関係の有無を問わずパートナーがいるのであれば、お互いの信頼関係を崩さないためにも安易な行動は慎むべきでしょう。