仮面夫婦と離婚、子供にとってどっちがマシ?

カテゴリ:離婚
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2019.3.9

夫婦仲の悪化は自分たちだけの問題ではなく、愛する我が子の人生にも大きく影響してきます。
もちろん、夫婦円満で良好な家庭環境を一生維持できれば理想的ですが、現実的にはそんな夫婦ばかりではありません。
結婚当初は問題が無くても、結婚生活を重ねるうちに価値観の違いが出てくるのは当然の話。
時には子供の教育方針などの違いから意見が衝突する事もあり、子供への愛情が逆に夫婦仲に軋轢を生じさせる事もあります。
夫婦間の衝突も時には大事ですが、修復が難しくなるまで悪化した時に、子供への悪影響を最小限に抑えたいのは親として当然でしょう。
その際に、子供の事を考えるなら…
「仮面夫婦になっても離婚をしない方が良いか?」
「子供の前で夫婦喧嘩をするくらいなら離婚をした方が良いか?」
を、考えるのは自然な発想だと思います。

しかし、この「どっちがマシか?」という発想自体が実はナンセンスな話。
子供にとっては、例え両親の仲が良く無かったとしても、その理由や背景について十分な説明がされている事の方が重要だったりします。
では、その理由について実例を交えながら解説をしていきます。

両親の不仲が子供に与えるとされる具体的な悪影響の例

一般的に「仮面夫婦の家庭で育った子供は問題行動を起こす事が多い」と言われがちです。
また「片親で育った子供には問題行動がある」という意見もあり、どちらにしても夫婦仲の悪化が子供の成長に何かしらの影響を与える事は間違いないでしょう。
もちろん、仮面夫婦や片親の家庭で育った子供は必ず問題行動を起こすのか?と言うと、全てに該当する話ではありません。
しかし、特徴的な傾向はあり、問題行動の原因は夫婦の不仲に起因する家庭環境が大きく影響する事が多いです。

仮面夫婦の家庭で育った子供の特徴


代表的な特徴として挙げられている例は、
・両親に愛されている自覚がないため、自分に自信がない(生まれてきて良かったのか?とさえ深刻に考える人もいる)
・家庭に自分の居場所が無い…とさえ感じてしまい、家出や非行行動に出やすい
・円満な夫婦像をイメージ出来ず、結婚に対して悲観的になる(一生独身を選ぶ人もいる)
などです。
また、両親に対して愛情や尊敬などの感情と、嫌悪感や不信感などの感情を同時に併せ持つ事も特徴の一つ。
結果として、感情を上手くコントロール出来ずに不安定な精神状態になる子供も少なくありません。
ハッキリとした因果関係は証明されていないとは言え、思春期のうつ病や引きこもり等の行動を起こす要因の一つに、この「仮面夫婦」の可能性も指摘されています。
仮面夫婦の下で育った子供の全てに問題行動があるとは言えませんが、確率で考えると危険度は上がると思っておいた方が良いでしょう。

両親が離婚をした家庭で育った子供の特徴


両親が離婚をした経験を持つ子供の特徴は、
・依存心や自己承認欲求が強い=甘えん坊になりやすい
・年齢の割に大人びた行動をするようになる
・片親である事にコンプレックスを感じる子供も多い
などが代表例として挙げられます。

片親世帯の場合、経済的に他の家庭より厳しくなるのは仕方がありません。
些細な事ですが「友達はオモチャを買ってもらえるのに、僕/私は買ってもらえない」「習い事に行きたいのに経済的な理由で通えない」などの状況が続くと、子供自身は大人が思っている以上に深刻に受け止め始めます。
幼少期に子供の欲求を抑圧させ続けると、成長の過程で問題が出てくる…と指摘する研究報告もあります。
(努力をしなくなる、無責任な行動が増える、自分の気持ちを表現できなくなる…等)
これも仮面夫婦の下で育った子供と同様に、全ての片親世帯の子供に共通する話ではありません。
しかし、傾向として全否定ができない事も忘れないでください。

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