ダブル不倫中の既婚者が本気になってしまったら?

カテゴリ:W不倫
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2018.12.29

離婚のハードルの高さは覚悟すること


気持ちを確認し合って「今のパートナーと離婚して一緒になろう」という結論で一致した場合、まずはお互いが自分の家庭においてきっちり片を付ける必要があります。
1組の夫婦が離婚するのと2組の夫婦が離婚するのとでは、複数になった分だけハードルも上がります。一方が解決したとしても、もう一方は揉め続けるかもしれません。
一度は生涯を共にすると誓い合った相手と別れるのですから、一筋縄でいかないのは当然のことです。お互いにそういったリスクを承知したうえで離婚に進む覚悟が必要です。
子どもが小さいのであれば離婚するのはその子どもが成人してからという条件付きになるかもしれません。自分の離婚が成立しても相手の離婚が成立するまでには時間がかかるかもしれませんし、逆もしかりです。
家庭のある者同士が今のパートナーと別れて一緒になるというのはそういうことです。
その覚悟ができておらず、離婚が成立するまでにどちらかの気持ちが折れてしまうというのはよくあることです。
今の家族、安定、全てを手放してでも絶対に相手と一緒になりたいと心から思っているのか、それだけの覚悟があるのか、その価値があるのか。
一時の感情ではなくどんな茨の道を通るとしても突き進んでいくという気持ちがお互いになければ一緒になるという将来を掴むのは難しいということはきちんと理解しておきましょう。

慰謝料請求の可能性について


離婚となると視野に入れなければいけないのが慰謝料です。
好きな人ができたと正直に告げて離婚を切り出すのかどうかは人それぞれ異なるとは思いますが、相手に何の落ち度もなく離婚を拒否し続けられた場合、それでも強行突破で離婚しようとすると慰謝料を請求される可能性は高くなるでしょう。
一般的に不倫においての慰謝料の相場は100万~500万円ほどと言われています。
離婚の理由を不倫としなくても、離婚を切り出したあとに調査されて不倫がバレるというパターンもありますし、離婚成立後に発覚するというパターンもあります。離婚後であっても、不貞が発覚した場合、元配偶者は離婚成立後3年は慰謝料を請求する権利があります。
離婚時に配偶者がその事実を知ろうが知らまいが、不倫が原因で離婚をする以上は少なからず慰謝料を支払う可能性があるということはきちんと認識しておきましょう。
「慰謝料は絶対に支払わずに離婚したい!」というのは自分のことしか考えていない幼稚極まりない考えです。
もちろん慰謝料を請求されないに越したことはないでしょうが、配偶者を傷付けてでも離婚するという選択をするのですから、いざ慰謝料を請求されたら支払う覚悟は持つべきです。
時間をかけて分割で支払うことになっても、お互いに慰謝料の支払い義務が生じて生活が苦しくなっても、それでも一緒になるという覚悟を持つことができないのであれば、一緒になったところでその関係もいつかはきっと破たんします。自分の利益しか考えられないような人間が一緒になったところで思いやりは生まれません。
自分たちの行動に責任を持ち、慰謝料の支払いも厭わないという姿勢と覚悟を持ちましょう。

おわりに

人の気持ちは永遠ではありませんし、配偶者以外の人を好きになってしまうのは仕方のないことでしょう。
しかし、お互いが今のパートナーと別れて好きな人と一緒になるというのは文字で見るほど簡単なことではありません。
生涯を誓い合った人と別れるという選択をする覚悟、子どもと離れ離れになるかもしれないという覚悟、一緒になるまでには時間を要するかもしれないという覚悟。ダブル不倫を成就させるためにはあまりにも多くの覚悟が必要となります。
その覚悟をもってしても突き進みたいと思える相手に出会ったのであればそれはお互いにとっては素晴らしいことなのかもしれませんが、配偶者にとってはただただ迷惑であり悲しくもあり怒りも湧くことでしょう。
自分にとっての大切な人を傷付けて絶望に突き落としてでも不倫相手と一緒になる覚悟を決めたのであれば、その先がどんなに険しい道だとしても絶対に乗り越えて幸せになるということが、配偶者にできるせめてもの償いと言えるのかもしれません。

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