既婚者と未婚者の不倫恋愛の終わりは、未婚者側が先の見えない関係にしびれを切らして別れを告げるというパターンが多く見られます。
まわりから見たら単なる不倫関係であっても、本気で恋愛をしていた本人たちにとっては別れはつらいもの。
既婚者の立場ではあるものの、なんとか不倫相手の気持ちを取り戻したいと思っている人もいることでしょう。
そこで今回は「既婚男性が不倫相手の女性の気持ちを取り戻すには?」についてみていきましょう。
彼女の気持ちを取り戻すことが相手にとっての幸せなのか?
本気で好きになった相手との別れは何歳になっても何度経験してもつらいもの。
もう一度一緒に時間を過ごしたい、また会いたいと思う切ない気持ちは痛いほど分かります。
しかし、よりを戻す前に一度真剣に考えてみてほしいのです。
彼女の気持ちを取り戻すことは相手にとって本当に幸せなのか?ということを。
「離れてみて彼女の大切さに気付き、これからの人生は一緒に過ごすために全力を尽くす」と決意をしたのであれば、不倫相手の気持ちを取り戻すべく行動をしてもいいと思います。
しかし単なる寂しさや恋しさからよりを戻したいと思っているのであれば、その程度の気持ちでまた感情を揺さぶられる彼女がはっきり言って可哀想です。
家庭がありつつも他で恋愛をしていたあなたは「家族も恋人もいる俺!」なシチュエーションに満足していたかもしれませんが、彼女にはこれから別の人と家庭を築くという選択肢があります。
その選択肢を奪うことになってでも幸せにするという覚悟を持てないのであれば、不倫恋愛をする資格はありません。
人間ですから、配偶者がいても他の女性に恋をしてしまうというのは仕方のないことであると言えるでしょう。
しかし、家族がいながら家族を裏切って、更に好きな女性を不倫相手のポジションに置くというのは男としてとてもダサいことしているということを自覚すべきです。
浮気をしたいのであれば、恋愛ではなく単なる割り切った体の関係を持てる相手とすればいい話。
相手の女性に対して本気で好きという想いがあるのであれば、「自分と一緒にいることで絶対に幸せにする」という覚悟を持って気持ちを取り戻しにいくくらいの男気は欲しいものです。
不倫相手の彼女の気持ちを理解すること
「どうしても彼女と一緒にいたい」「絶対に不幸にしない」と彼女の気持ちを取り戻す決意をしたのであれば、まず相手の立場と気持ちを理解することが大切です。
既婚者でありながら恋愛をするのも、家族の目を盗んで時間を作ったりリスクを冒していることは分かりますが、それは配偶者以外と恋愛をするという選択をした自分の都合に他なりません。
もちろん不倫相手にとっても、あなたが既婚と分かっていながら恋愛することを決めたのは本人の選択であり、既婚者側だけの責任であるとは言えません。
ただ、想いが大きくなればなるほど「あなたに家庭がある」という事実は彼女の中でどんどんつらいものになっていきます。
そんな不安な気持ちから「なんで連絡くれないの?」「家族の方が大事なの?」「どうせ私は遊びなんでしょ」などとあなたに当たることもあるかもしれません。
そんなときに「こっちも頑張って時間を作っているのに…」「自分には家庭があるぶん彼女に尽くしているのに…」と反発を感じる人も多いでしょう。
しかし、彼女の立場と気持ちが理解できないことには、気持ちを取り戻すことはできませんし、仮にできたとしてもまた同じことの繰り返しになるだけです。
例えあなたに奥さんへの気持ちはなかったとしても、毎日同じ家に帰り、ひとつ屋根の下で暮らしているのは事実です。
いくらあなたが「好きなのはお前だけ」「妻とは会話もしていない」などと言ったところで、それが真実かどうかは彼女には分からないこと。
その不安と複雑な気持ちは、「もし自分の好きな相手が他の男性と暮らしていたら?」と想像すれば分かるでしょう。
自分の好きな人がそういった不安を抱えてあなたと恋愛をしてきたということに目を向け、相手の気持ちを心から理解し、その不安を受け止める必要があります。
彼女はそんな不安定な関係や傷つくことを繰り返すことに疲れてあなたの元を去ったのです。
相手の立場に立ってみれば、どう動くべきかは自ずと見えてくるでしょう。
逆に「気持ちは分かるけど自分にはどうすることもできない…」と思うのであれば、彼女のことは諦めてください。
自分の気持ちをきちんと言葉にすること
人の気持ちは言葉にしなければ伝わりません。特に女性は相手からの言葉を求める傾向にあります。
男性は「言葉にしなくても好きだから一緒にいるんでしょ」と考える人が多いですが、女性はそれでも言葉が欲しい生き物なのです。
「家にいる間もお前のことしか考えていない」「ずっと一緒にいたい」「好きだよ」など、きちんと自分の気持ちは言葉にして相手に伝えましょう。
特に不倫恋愛においては、気持ちを言葉にすることは相手の不安を緩和する効果もあります。
普通の恋愛に比べて不倫恋愛の不安感、嫉妬、つらさは計り知れません。
相手の不安を少しでも拭えるよう、大切なことはきちんと伝えていってください。
ただ、とりあえず相手の感情を抑えるために言葉を武器にするのは避けるべきです。
多くの男性が「離婚するから」「妻とは冷え切ってる」などという常套句を使って不倫をしているというのはよく聞く話ですが、実際に私のまわりにもそのような言葉を囁かれ何年も既婚者と関係を続けている女性が複数います。
本人が納得していて幸せと感じているならまわりが口を出すことではありませんが、相手の男性が本当にそう思っていないのに自分の欲望のためだけに口先だけでそういった言葉を伝えるのは許されることではありません。
うるさく言われないためとか関係を続けるためではなく、相手の不安を消し去りたいとかきちんと想っていることを伝えたいなど、言葉は自分のためでなく相手のために使うものであるということは忘れないでください。
先のビジョンを明確にすること
不倫恋愛がつらいのは、先が見えないからです。
「この関係の終着点は?」「彼は離婚する気あるの?」「彼と関係を続けることで婚期を逃したらどうしよう」など、自分と二人の将来が分からないことで不安になるのです。
そのため、あなたが考えるビジョンを明確に相手に伝えることが重要です。
「○月までに離婚する」とか「子どもが小学生になったら離婚しようと思っている」とか「離婚は絶対にしない」などはっきりとした計画を伝えましょう。
そのビジョンを知ったうえであなたと一緒に過ごすも過ごさないも相手の判断です。
離婚する気はないと伝えてもそれでも一緒にいたいという女性もいるでしょうし、いつまでに離婚すると伝えたらそんなに待てないと別れを選ぶ女性もいるでしょう。
既婚者側の条件を理解したうえで恋愛をするかしないかを選択する権利を女性側に与えなければフェアではありません。
この関係においてあなたはどうしたいと思っているのか、どうするつもりなのかはきちんと相手に知らせておく必要があります。
おわりに
世の中には、言葉を「相手を繋ぎとめるために」使う既婚男性が多すぎると感じます。
これだけ不倫恋愛に悩む女性が多いのは、そういった男性の餌食になっている人が多いということでしょう。
不倫という恋愛自体を否定する気はありません。本気で想いあっている二人もいるでしょうし、不倫から始まって添い遂げる人もいます。
ただ、恋愛をするからにはお互いがきちんと相手に向き合うべきです。
「家庭はあるけど恋したい」とか「相手に家庭があるのは分かってるけど寂しいから疑似恋愛してる」などの自分本位な軽い気持ちではなく、結果不倫という関係にはなってしまったけど本気で想いあっているというのであればそれ相応の向き合い方をして幸せになってほしいと思います。
そういう覚悟があったうえで、別れてしまった不倫相手の女性の気持ちを取り戻したいと思うのであれば、全力でぶつかっていきましょう。