GPSアプリを使った浮気調査の注意点と有効的に使った追跡調査の実例

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2018.11.1

GPSアプリを使った浮気調査事例


以前にGPSアプリを併用して行なった浮気調査の事例を紹介します。
依頼者:30代男性 会社員 妻の不倫を疑い調査を依頼。
調査対象:20代女性 専業主婦 出会い系サイトを頻繁に利用していた事が判明。

第1段階:お互いの位置情報を共有

不倫を疑ったきっかけは知人の目撃情報でした。
そこで、依頼者の男性は妻の行動パターンを把握するためにお互いのスマホにGPSアプリをインストールして位置情報を共有できるように提案します。
その時の言い訳は…
自分は帰りの時間が不規則だし、出張も多いので電話に出られない時でも居場所がわかるようにしておきたいから。
自分のスマホを紛失した時に場所を調べたり、セキュリティロックをかけられるようにしておきたいから。
万一の緊急時にお互いの居場所を把握できるようにしておきたいから。

あくまでも「自分の位置情報を妻に把握しておいて欲しい」というスタンスで話を進め、無事にお互いの位置情報共有に成功しました。

第2段階:妻の行動分析

妻の行動パターンを分析すると、週2回のペースで決まった時間帯に位置情報が確認できないパターンが見えてきました。
おそらく、不倫相手と密会中はスマホの電源を切り位置情報を夫に知られないようにしているのでしょう。

しかし、これは想定内の結果なので問題はありません。
スマホのGPSアプリを使った調査結果としては十分な成果だと言えます。
正確な位置情報を知らせない空白の時間がある事が確認できたのは大きな収穫で、その空白の時間帯をピンポイントで狙って効率的に物的証拠を抑える事にします。

第3段階:自動車にGPSを仕掛ける

繰り返しになりますが、相手の同意を得ないでスマホにGPSアプリをインストールする事は出来ません。
しかし、共有財産である自動車にGPSを仕掛ける事に問題は無く、カーナビの走行履歴をチェックする事も違法性はありません。

GPSアプリで確認した空白の時間の走行履歴を確認したところ、案の定、カーナビは電源が切られていたために詳細の確認はできませんでした。
しかし、別途取り付けをしておいたGPSのログを確認すると、空白の時間帯に特定のショッピングセンターにいた事が確認できました。

そこで、空白の時間が頻発する日時に絞って追跡捜査を実施。
ショッピングセンターにも調査員を配置して、調査対象者の動きを抑えることに成功しました。

調査結果:ショッピングセンターの駐車場で待ち合わせ

その後、1ヶ月間調査を行なうと「ショッピングセンターで複数の男性と待ち合わせをしていた」事実を掴む事に成功しました。
待ち合わせ後は男性の車に乗り換えてラブホテルへ。
週に2回のペースで夫以外の男性と密会していた事になります。
ラブホテルの出入りの現場と滞在時間を明確にした証拠写真を物的証拠として妻に見せると、言い逃れができない…と悟り、全てを自供しました。
結果は冒頭の通り、出会い系サイトでの火遊びにハマってしまい、やめられなかった…との事でした。

浮気調査では「物的証拠を如何に効率よく集めるか?」が重要なポイントになります。
GPSアプリで入手した位置情報データ単体では証拠としては弱いですが、精度の高い物的証拠を集めるための補助ツールとして有効に活用できた事例だと言えるでしょう。

 

まとめ

浮気調査を行う際、初期段階で調査対象者の行動パターンを把握・分析する事が後の結果を大きく左右します。
専門家もやみくもに尾行調査を行なっている訳ではなく、調査対象者の行動パターンを把握する事で、無駄なく効率的に確実な物的証拠を抑えるように工夫しています。

GPSアプリの活用はその手法の一つであり、これだけで浮気調査が完結する訳ではありません。
ラブホテル等を利用した形跡の有無だけでなく、GPSロガーなども細かく分析すると、今まで気が付かなかった不審点が見えてくる事も多いです。

GPSアプリは手軽で安価に使う事が出来ますが、取り扱い方法を間違えると逆に自分が不利な状態に立たされる危険性もあります。
正しく効果的な使い方を覚えておく事で、費用も手間もかけずに浮気調査の精度を上げる事ができるので、参考にしてください。

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