もう愛人関係はやめたい。不倫相手と上手に別れるコツ

31568
2018.10.12

3.心で繋がりはじめるお金をかけない不倫


相手の心の奥底がわかると「自分だけが相手を理解してあげられる存在なんだ」という特別感が生まれてしまいズルズルとひきずってしまうというのは、不倫カップルによくある話。
不倫関係になりやすいタイプはオモテと裏の顔があるタイプで、会社や他の人の知らない素顔を見せあってしまう気になりやすいから、その安心感が依存のように思えて麻痺してしまう。

世間では器用な男が不倫しやすいと思われている一方、M史のように器用でない男も不倫をする。
職場では部下の面倒見がいい上司のM史だがY美の前では子どものようにワガママを言って困らしたり、Y美が最後に食べようととっておいたお菓子も、M史はヒョイと取り上げて自分の口に運んでしまう。だけど、その分会社では見せない無邪気に笑顔も見せる時間がY美にとってはご褒美だ。
どんなM史のワガママもY美は穏やかな性格でスポンジのように吸収して「そうなんやー」とやんわりと返す。

きっとM史は家で恐妻の前で静かにいうことを聞いていて、ものわかりのいい優しいパパをやってる。そうやって会社と家とのバランスを保っている。Y美は「自分のようにこのひとのワガママを聞いてあげられる場所がこの人には必要なんだ」と思い込んで関係が成り立っている。

二人がつきあい始めたのは2年前。Y美がM史と同じ職場に入社してすぐのことだった。
歓迎会の帰りにたまたま二人になってもう一軒寄った飲み屋で、互いの家の事情を語り合った。
家で居場所の無いM史と夫が不倫をしているY美の家庭。話が弾みいつの間にかその距離を縮めた。
残業と称して何度も知らない町にドライブにでかけた。不倫に使うお金の無い二人。ただ知らない町の夕暮れを眺めながら、この時間がこのまま止まってしまえばいいのにと何度も願っているその時間こそ、言葉はいらない気がしていた。

けれどY美は、この幸せに区切りをつけないと、と何度も決意した。自分にも夫がいる。相手にも家族がいる。いつか、まだわからない不安やトラブルにならないためにも決着をつけなくちゃいけない。
ある時、勇気を振り絞って別れを告げた。
「そうか、そうだよね。Y美も、生活があるもんね。」きっと彼も、おんなじように辛い別れを心のどこかで準備してたに違いない。理解ある言葉の返答に、自分たちはこれから前を向いて歩いていこうと夕日を見ながら決意したのに、別れ際に抱きしめられて終わってしまった。
「いやだよ。別れるなんていやだ。」こんな風に二年の月日が過ぎていった。

 

不倫相手と上手に別れるコツ

「奥さん(旦那さん)に悪いから」と言葉のカードを用意しながらそれに変えられない不甲斐なさを「だめな自分」に置き換えて都合よく関係を続けてしまう。

不倫カップルはいつだって脳裏に「別れ」を予期しながら先延ばしにしている。

「不倫相手と上手に別れるコツ」なんていうタイトルを書いているけれど、

実はコツなんて別れ話をしないことだ。いってしまえば自然消滅。これに限る。これしかない。

一番いいのは引っ越して相手に居場所を知られないこと。メールは返信したりしない。完全無視する。気になってしまうかもしれないけれど、時間はかけずに振り切るしか無い。

別れを告げてしまうといけない理由は相手に「大丈夫だ」と説得されてしまったり、別れ話を無視されることがあるからだ。自分の決意も目先の欲にかられて揺らいでしまうカップルも多い。そうなると、どうして自分が別れたくなったのかを忘れてまた、次の機会を持ってしまう。
だから、不倫相手と別れるときは、説得や余計な計画はいらない。非道と思われてもいい。
これまでこんなに自分のことを大切にしてくれた相手に悪い…なんて思わなくていい。相手の家、自分の家、家族、自分の実家、職場すべてを守ったんだと思いこむことが大切なのだ。

メールを見ない生活をする

スマホを見るのが習慣化している人は特に注意したい。スマホを見る生活は相手からのメールをすぐ気にしやすいので、寝転がりながらネット検索やスマホ上の本を読むのは相手を忘れられなくするだけなのでNG。
何事においてもそうだが、習慣化しているものは新しい習慣に変えて体に刻んでいくしかない。
とにかく仕事に打ち込んでみたり、友達に合コンをお願いしたり、外に遊びに出てみよう。楽器を始めてみたり、料理をしたり、マラソンなど手やカラダを動かしたり、脳と体を疲れさせるのが一番オススメだ。

相手のことを嫌いになる努力も必要。

好きになるのは実は簡単なことなんです。
「相手の弱さを知っているから」「かっこいいから」「匂いが好きだから」「体の相性がいいから」など好きのきっかけは人それぞれだけど、実は「好き」のメカニズムは、異性を惹きつけようとするフェロモンや興奮作用のあるドーパミンが影響しているだけだことを冷めた気持ちで思い出してほしい。

じゃあ、どうだったら好きではなかったのか。結婚していたら所詮大していいひとでも無いだろうし、自分にしたように浮気だってしてみせる、クソ野郎だ。好きになるポイントも人それぞれ、ならば嫌いになるポイントもそれぞれに思い込んでみるのもいいだろう。
単なるナルシストなのかもしれないし、家ではクソださい格好してて何日も風呂も入らず部屋なんて虫が飛んでるかもしれない。食事をするときは実は全然会話をする人じゃないかもしれないし、案外今あなたの見ている相手とは違う人を装っている可能性なんて星の数ほどあるものだ。
嫌いになる理由なんてなんでもいい。(テレビを見て「この人苦手だな」という人に当てはめて笑っちゃいましょうよ。)
とにかく、失恋している時間も苦しいんだけど、それはそれで音楽とかが染み入ってしまうわけで、でもできるだけきれいな思い出にしないこと、それが相手をうまく忘れるコツだ。

恋愛が終わる時もそうだけれど、あなたが独身なら次の人を探すのもいい。
彼(女)以上に素敵なひとなんて見つからないなんて思う必要なんてない。言ってみれば独身の相手なんて山のようにいるわけなので、彼(女)以上に素敵な人しかいない。
結婚歴がある人はどこか余裕があるように見える。どうしてもそんな雰囲気の人しか自分が対象と思えないいうなら「バツイチ」や「バツ2」の人を探せばいい。婚姻中のひとをみつけても幸せになれない。それは、あなただけでなく相手もだ。幸せになりたいと漠然と考えるよりも、出会いの機会を増やしてどんな人が一緒にいて楽しいかを一から探してみるのもオススメだ。

コラムランキング

最も閲覧されている
コラムをチェック!

注目コラム

MiW編集部オススメの
コラムをチェック!